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物質機能研究分野

マテリアルを科学する

次世代技術につながる新しい電子的、光学的、磁気的特性をもつ分子および分子集合系機能物質の創造と機能の解明を行います。20世紀はエレクトロニクスの時代でしたが、この更なる発展のためには物質科学の貢献が必要不可欠と考えられています。そのため、制御可能な電子構造をもちフレキシブルな構造材である有機物質やナノカーボンを材料とした電界発光素子などのデバイスや、電子がもつ電荷とスピンという二つの特性を相乗機能として利用することをもくろんだラジカル化合物などの開殻化学種について、物質合成・電子構造計測とその発展・ナノ構造作成技術・機能解析を総合的に発展させ、21世紀の材料特性を担う新しいエレクトロニクスの基盤をつくります。また新しい高機能溶媒として注目されるイオン液体など、新しいソフトマテリアルに関する基礎的な実験および理論研究を進め、社会に貢献することを目指します。私たちはこのような研究を通じて、新世紀の物質科学の新しい潮流を生み出したいと考えています。